大阪市北区にある関西合同法律事務所 弁護士歴30年井上直行のBlog エッセイならぬdessay です
法律事務所随想 | 弁護士つれづれ | 裁判所周辺の四季 | 裁判 | 憲法 | 教育・学校 | 土地建物 | 事故 | 労働 | セクハラ・パワハラ | 家族 | 離婚 | 遺言 | 商事 | カードサラ金借金 | 消費生活 | 環境 | 被害者 | 刑事 | 書評 | 旧所名跡 | 落語・漫才 | チャングム | 未分類 | 
弁護士井上直行です
リンクです
FC2カウンター
井上直行 弁護士ブログ  関西合同法律事務所 デッセイ
≪2017.08  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  2017.10≫
最新記事
「セクハラ・パワハラ 」 の記事一覧
2006.05.24 Wed
パワーハラスメント
事務員:センセェ 読売新聞の記者の方から 
    把和原さんのこと 聞きたいって電話入ってます

井上:把和原さんってだれやねん
   まあええわ 繋いで

記者:井上先生ですか 読売新聞松江支局の○○です

井上:初めまして

記者:はじめまして 
   ブログを拝見したんですが、パワハラのことお尋ねしたいんです

井上:把和原さんじゃなくてパワーハラスメントのことですか

記者:明日5月25日松江地裁で判決あるです
   先生のコメントをいただきたいんです

井上:コメントって言っても・・
   事件もわからんし

記者:訴状をお送りしようと思ったんですが、明日のことでして

井上:原告は男性ですか

記者:女性です

井上:それなら上司は女性ですか

記者:上司は男性です

井上:それなら、パワーハラスメントの側面より
   セクシャルハラスメントの側面が強いんじゃないかね

記者:訴状ではパワーハラスメントを訴えていますし、
   私は勝つと踏んでいるんですが

井上:裁判官とすれば、セクシャルハラスメントの方が判決を書き易い
   でしょう。
   パワーハラスメントの場合には、実はいじめであっても
   部下が能力に劣るとか、上司として指導をしたのだとか
   抗弁が出やすし、認定は簡単ではない傾向にあるでしょう

記者:パワーハラスメントを認定した事例が少ないようですが、
   明日の判決が認定したら社会的意義はあるでしょうか

井上:判決で新聞に出るのは少ないですね
   社会的意義は高いと思いますよ

記者:先生のコメント書いてもいいですか

井上:僕の名前なんかだれも知りませんよ
   山陰法科大学院の労働法の教授のコメントをもらった方が
   いいんじゃないですか

記者:お願いします

井上:判決がパワーハラスメントを認定して勝つんだったら
   いいですよ


さて、松江地裁の判決はどうなったんだろうか?

引用
出典:部下への「商売女」発言で11万賠償命令ー日刊スポーツ2006年5月25日

松江市のくにびき農協の女性職員(37)が、上司の嫌がらせで休職に追い込まれたとして、上司と農協に2150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、松江地裁は25日、「帰宅の遅れを注意した『夜の商売女』との発言は不穏当」として上司らに11万円の支払いを命じた。

 太田雅也裁判官は判決理由で「発言は女性としての人格をおとしめるもので、社会通念上許されない」と述べた。その上で、女性が受けた精神的苦痛の慰謝料額は10万円が相当だとした。

 女性は、上司の地位を利用した私生活や服装に干渉するなどのさまざまなパワーハラスメントでうつ病になったと主張していた。しかし、太田裁判官は「上司と部下の日常的なコミュニケーションにとどまる」などとして健康被害との因果関係を否定し、請求の大半は退けた。

 判決によると、上司は01年6月、営業活動で帰宅が遅くなった女性に「夜の商売女みたいだな、早く帰れ」などと言った。
以上日刊スポーツより引用

セクハラ・パワハラ    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

2006.02.03 Fri
パワーハラスメント
「パワーハラスメント」という言葉は、
クレオ・シー・キューブ代表の岡田康子さんによる造語です。

“職権などのパワーを背景にして、
本来の業務の範疇を超えて、
継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、
就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えること”

という定義です。
“許すな!パワーハラスメント”岡田康子(著) 19ページ

パワーハラスメントは、その上司の不法行為に該当しますし、これを放置した雇用主も同様の責任があります。

引用
出典:「嫌がらせでうつ病」と佐世保市立総合病院医長と市を提訴ー2006年1月30日読売新聞

長崎県佐世保市の市立総合病院=斉藤泰(ゆたか)院長=勤務していた精神保健福祉士の女性(30歳代)が、上司の精神科医長(40歳代)からパワーハラスメント(上司による嫌がらせ)を受け、うつ病になったとされる問題で、女性が「精神的苦痛を受けた」として、医長と同市を相手取り、総額660万円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁佐世保支部に起こした。

 訴状などによると、女性は、医長と同じ職場になった2002年以降、「お前は腐っている」などと侮辱的な言葉を言われ続けたことにより、精神的苦痛を受け、04年7月に、うつ病と診断されたとしている。女性は現在も通院している。
以上読売新聞より引用


パワーハラスメントの被害者は、精神的に追い詰められることが多く、うつ病になるということもありえます。


これまでの裁判例では、
平成16年7月30日名古屋地方裁判所判決 があります。

この例では、
先輩従業員から
「お前は馬鹿か,馬鹿は馬鹿なりの仕事をしろ。」と言われたり
「おい,リストラ。」と呼ばれたり
したうえに暴行まで振るわれています。

裁判では、当該先輩従業員の責任とこれを抑止しなかった雇用主の責任が認められました。

セクハラ・パワハラ    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑