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2006.01.19 Thu
背信的悪意者につき最高裁判断
背信的悪意者について最高裁が新判断をしました。

引用
出典:「長年の占有認識なら所有権主張できず」・最高裁初判断ー2006年1月17日 日本経済新聞

ため池が土砂で埋まってできた土地を所有権未登記のまま長年占有してきた企業に対し、周辺の土地も含めて購入し、登記した自営業者が所有権を主張できるかが争われた訴訟の上告審判決が17日、最高裁第3小法廷(浜田邦夫裁判長)であった。同小法廷は「長年占有している事実を認識していた場合には、登記しても所有権を主張できない」とする初判断を示した。

 そのうえで「自営業者が占有継続を認識していたかどうかを確定させる必要がある」として、自営業者側の所有権を認めなかった2審・高松高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した。
(以上 日本経済新聞より引用)

この最高裁判所判決は、最近の主な最高裁判決に掲載されている

判例 平成18年1月17日 第三小法廷判決 平成17年(受)第144号 所有権確認請求本訴,所有権確認等請求反訴,土地所有権確認請求事件
要旨:不動産の取得時効完成後に当該不動産の譲渡を受けて所有権移転登記を了した者が背信的悪意者に当たる場合


事案の概要をみると、高松高等裁判所では、登記した自営業者が敗訴し、占有していた企業が勝訴しました。最高裁判所は上告受理申立した自営業者の主張を容れて、高松高等裁判所に差し戻しています。

通路を占有しているが登記していない者よりも、後で買ったが登記した者のほうが強いわけです。

高松高裁は,
1、自営業者が,土地の購入時,企業が通路として使用していることを知っていた
2、これを通路として使用できないと公道へ出ることが困難となることも知っていた
3、自営業者が調査をすれば企業による時効取得を容易に知り得たはずだ
として、自営業者を敗訴させました。

最高裁は、
自営業者が企業による多年にわたる占有継続の事実を認識していたことが必要だとしました。

「調査したらわかったはずだ」ではなしに、買うときに当然に「多年にわたる占有継続を知る」というのは稀でしょうから、やはり登記をしていない者は弱いということになりますね。
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