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2006.01.13 Fri
仁親王殿下の発言と言論表現の自由
仁親王殿下の発言が話題を呼んでいます

引用
出典:三笠宮寛仁さま発言、「憂慮」と宮内庁長官ー2006年1月12日読売新聞

三笠宮寛仁さまが月刊誌の対談などで、女性・女系天皇の容認を打ち出した「皇室典範に関する有識者会議」の結論を批判されていることに対し、宮内庁の羽毛田信吾長官は12日の定例記者会見で「憂慮せざるを得ない」と述べた。
(以上 読売新聞より引用)


発言とは、

文藝春秋2月号1月10日発売

「独占会見
天皇さま その血の重み なぜ私は女系天皇に反対なのか
寛仁親王  (聞き手・櫻井よしこ)
わずか一年の議論で決定──これは皇室伝統の破壊ではないか」

を指すのであろう。

国家官僚である宮内庁長官が「憂慮せざるを得ない」とコメントを公表しているのは、憲法21条の言論表現の自由に介入するもので憲法違反だと思います。

日本国憲法は、

第1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、
この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

第4条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、
国政に関する権能を有しない。

と定めています。

ここから、天皇は、特別な公的地位にあり、政治的な権利自由が制約されると解釈されています。

しかし、皇族は違います。

第2条 皇位は、世襲のものであつて、
国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

天皇の地位を「世襲」と定めることから、その親族である皇族という地位が憲法上予定されていますが、憲法上の権利自由を制約される理由はありません。

皇族には、言論表現の自由があります。政治的問題や立法の是非についても同様です。

皇室典範の改正については、国民の間に賛否両論があって当然のことですから、皇族からの発言は歓迎すべきであって、国家官僚たる宮内庁長官が「(寛仁さまにも)そういった観点にお立ちいただきたい」というのは憲法違反です。
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三笠宮寛仁さま発言、「憂慮」と宮内庁長官ー2006年1月12日読売新聞三笠宮寛仁さまが月刊誌の対談などで、女性・女系天皇の容認を打ち出した「皇室典範に関する有識者会議」の結論を批判されていることに対し、宮内庁の羽毛田信吾長官は12日の定例記者会見で「憂慮せざる...
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