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2014.08.09 Sat
東中光雄弁護士死去
東中光雄弁護士の死去について

2014年8月7日、私たちの事務所の所員であり、私たちの事務所の創設者である東中光雄弁護士が死去しました。90歳でした。

東中さんは、戦前、零戦の特攻隊員でしたが、出撃直前に終戦を迎え、その後、司法試験に合格して(司法修習3期)、51年に弁護士登録し、54年に現在の私たちの事務所の前身である東中光雄法律事務所を創設しました(事務所は74年に「関西合同法律事務所」と名称を変更)。東中さんの弁護士活動は、様々な弾圧とのたたかい、市民の暮らしと権利を守るたたかいであり、その伝統は現在の事務所に受け継がれています。また、事務所は西日本を中心に自由法曹団の事務所を創設していく役割を果たしました。

69年12月、東中さんは日本共産党の衆議院議員として当選を果たし、以後、10期30年にわたり衆議院議員を務めました。国会では、議員運営委員・理事を27年間務め、特に自らの戦前の体験から、平和の問題、安保条約反対や憲法を守る論陣では高く評価を受けています。

2000年からは事務所に復帰し、若い弁護士と対等の立場で弁護士活動を行いました。クラボウ人権訴訟では団長を務めました。体調が優れなくなってからも、事務所の会議には必ず参加し、弁護士法1条の「基本的人権を擁護し、社会正義を実現する」との精神に常に立ちかえることを説かれていたことが印象に残っています。

13年には事務所に出てこられることが減りましたが、同年の事務所の忘年会に久しぶりに参加され、楽しいひと時を過ごしました。14年に入り事務所は新しい場所に移転しましたが、その東中さんの新しい執務机には、1度も座られることなく、訃報を聞くことになりました。

安倍内閣の集団的自衛権容認の閣議決定を経て、今まさに日本の平和、憲法9条が正念場を迎えているおり、東中さんが強い危機感をもってこの情勢を眺めていたことは想像に難くありません。いまほど、東中さんの活躍が求められる時期はなかったのではないでしょうか。そのような情勢のなかで死を迎えることの無念は推察するに余りあります。

私たち事務所所員一同は、東中さんの遺志をついで、平和のための取り組みや「基本的人権を擁護し、社会正義を実現する」弁護士としての活動をさらに発展させていく所存です。

関西合同法律事務所所員一同


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