大阪市北区にある関西合同法律事務所 弁護士歴30年井上直行のBlog エッセイならぬdessay です
法律事務所随想 | 弁護士つれづれ | 裁判所周辺の四季 | 裁判 | 憲法 | 教育・学校 | 土地建物 | 事故 | 労働 | セクハラ・パワハラ | 家族 | 離婚 | 遺言 | 商事 | カードサラ金借金 | 消費生活 | 環境 | 被害者 | 刑事 | 書評 | 旧所名跡 | 落語・漫才 | チャングム | 未分類 | 
弁護士井上直行です
リンクです
FC2カウンター
井上直行 弁護士ブログ  関西合同法律事務所 デッセイ
≪2017.03  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  2017.05≫
最新記事
2016.02.07 Sun
公立保育園の保育士の頚肩腕症候群、腰痛症につき、公務災害を否定した原判決が取り消され、相当因果関係が認められた事例
 公立保育園の保育士の頚肩腕症候群、腰痛症につき、公務災害を否定した原判決が取り消され、相当因果関係が認められた事例
 控訴人:吹田市立保育所保育士、被控訴人:地方公務員災害補償基金大阪府支部長
 大阪高等裁判所平成6年2月9日判決(判例タイムズ879号187頁)

 「一般的に保育所保母の業務が原因で頸肩腕症候群や腰痛症が発症するものとはいえないとしても、保育所保母の業務が頸肩腕部や腰部にかなりの負担を与えることは明らかであり、これに加えて、業務を遂行する過程で、同僚保母の欠勤等によりその仕事を引き受けて作業に切れ目がなくなるなど、上肢を反復して使用し、腰部に負担のかかる姿勢での作業を繰り返し間断なく行わざるを得ない事態が相当期間継続するような場合には、頸肩腕部や腰部に疲労が蓄積し、これが原因となって、ついには頸肩腕症候群や腰痛症に罹患することがあることは否定することができないというべきである。
 保母が子供を介助し保護する作業は、基本的となる個別の動作を見れば、家庭の主婦が子供の世話をするのと違わないといえなくもないが、保母は他人の子を多数、集団的に世話をする点で量的、精神的に負担が大きく、保母の業務と主婦の育児には無視できない質的な差異があるものというべきである。」
 として
控訴人の保育業務と疾病との間の相当因果関係を認定した。


 控訴人が頸肩腕障害と診断されたのが昭和49年4月19日であり、被控訴人が地方公務員災害補償法に基づき公務外認定処分をしたのが昭和56年12月25日であった
 大阪高等裁判所の判決は平成6年2月9日であるから、20年に及ぶ認定闘争であった
 私は、20年のうち8年を裁判の代理人として、保育士の職業病について議論し検証し論証する機会を与えてもらった
 この吹田市立保育所保育士の頚肩腕症候群・腰痛症の公務災害認定闘争では辛抱強いことの大切さを教えてもらった

 
スポンサーサイト

テーマ:教育問題 - ジャンル:政治・経済
教育・学校    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑

Comment

管理者にだけ表示を許可する

Top↑

TrackBack
TrackBackURL
http://kansaigodo.blog42.fc2.com/tb.php/360-76834c92

Top↑