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2008.03.12 Wed
正当防衛
通路の柵破壊は「正当防衛」「私道でなく市道」 大阪高裁ー2008年3月12日産経新聞
私道の入り口に設置された鉄製の柵を壊したとして、器物損壊罪に問われた弁当店経営の男性(59)=奈良県葛城市=の控訴審判決で、大阪高裁は11日、求刑通り罰金20万円とした1審・葛城簡裁判決を破棄、無罪を言い渡した。

 当初は私道とされたが、1審判決後に市道と判明。片岡博裁判長は柵を壊した男性の行為を「公道を通るための正当防衛に当たる」と認定した。

 男性は平成16年4月、御所市内の私道(幅約2メートル)入り口に設置された鉄製の柵(約3万円相当)を壊したとして、18年12月に起訴された。

 この道はもともと男性が所有していた土地の一部だったが、競売にかけられ別の所有者のものになった15年以降も男性が農作業のため耕運機で通行するなどたびたび利用したため、所有者が柵を設置したという。

 昨年8月の1審判決は私道上の柵を壊した行為を器物損壊と認定して男性を有罪としたが、判決後に男性が同市役所などで独自に調査。その結果、柵が設置された道は昭和62年に市道として認定されていた公道だったことを突き止め、控訴していた。

 公道であれば柵は勝手に設置された「障害物」となり、2審判決は、男性が公道を通行する権利を不当に侵害されたことに相当すると判断、正当防衛と認定した。

以上産経新聞より引用

「急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない」(刑法36条1項)。
公道に、障害物が設置されたのは、違法であり、その違法がず~と継続しているのだから、「不正の侵害」があることは間違いない。
しかし、「急迫」といえるのだろうか
公道の管理者に、撤去を求めるという時間的余裕がないほどに、守らねばならない法益(耕運機の通行)が大きいのだろうか すこし疑問が残る
単なる自救行為にすぎないともいえる

検察官の起訴が、私道か公道かを確かめずにしたずさんなもので、かつ簡裁の判決もずさんだったので、高裁が若干ムリがあっても救済する意味で正当防衛としたのかもしれない
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