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2008.03.03 Mon
国選弁護人
引用
出典:国選弁護人処分、大阪弁護士会判断を日弁連が覆すー2008年3月3日 読売新聞
国からの弁護報酬以外の受領を禁じられている国選弁護人を務めながら、男性被告(当時)から10万円を受け取ったのは職務規定違反として、大阪弁護士会が男性弁護士(54)を戒告処分にしていたことがわかった。弁護士は、拘置中の被告に差し入れをする手数料として10万円を受け取っており、同弁護士会は当初、「弁護活動に絡む金ではない」として処分を見送っていたが、日本弁護士連合会(日弁連)に判断を覆され、審査をやり直した。弁護士は処分を不服として徹底抗戦の構えだ。

 戒告の議決書によると、弁護士は覚せい剤取締法違反の罪に問われた男性の控訴審で国選弁護を担当。2003年12月、大阪拘置所での接見時、「スポーツ新聞や食べ物などを差し入れてほしい」と頼まれ、後日30万円を受け取った。20万円を購入資金、10万円を手数料とすることで合意し、弁護士は04年6月までに、追加の5万円を含む25万円分の差し入れを手配した。

 一方、男性は公判で無罪を主張したが、04年2月、控訴を棄却され、05年6月になって大阪弁護士会に懲戒請求した。

 日弁連の職務規定は、「国選弁護事件では、被告人らから、名目のいかんを問わず、報酬その他の対価を受領してはならない」としているが、弁護士は「差し入れたのは嗜好(しこう)品。弁護事件とは無関係で手数料は私的な行為の対価」と主張。同弁護士会も06年3月、主張を受け入れ、いったん懲戒処分としないと決定した。

 ところが、男性からの異議を受けた日弁連が07年2月、「差し入れは弁護活動に含まれ、手数料は弁護報酬の意味合いを持つ」と決定を取り消した。これを受け同弁護士会は同年12月、戒告を決めた。戒告は官報などで公表され、信用にかかわる処分。

 弁護士は日弁連に不服申し立て中で、「差し入れには手間がかかり、手数料は妥当」と訴え、「『滞納家賃を払ってきて』などと被告から雑事を頼まれることもある。ボランティアで引き受けるか、断るしか選択肢はないのか」と話す。

以上 読売新聞より引用

控訴審の国選弁護人が、無罪を主張した被告から、控訴棄却判決が出たあとに、懲戒請求されたという事案のようです。
新聞記事では、「差入れとその報酬」のことが出ているだけですが、元来の懲戒請求にはもっといろいろな被告の不満があったのかもしれませんね。被告と国選弁護人との信頼関係を築くのが困難な事案は多いので、この事案もそうだったのかもしれませんね。

接見に行くと、「アパートに行って、滞納家賃を支払ってほしい」とか「下着がないので取ってきてほしい」とか「だれそれにお金を貸しているので、返してもらって、差入れしてほしい」とかさまざまな雑事を頼んでくる人がいます。勾留されている人としたら、頼るべき身内がいないので、接見にきた弁護人に頼むしかないという事情があるんでしょうね

無料で手間もかからずできることならよいかもしれませんが、金が絡むと、弁護士倫理に触れるおそれ出てきます。
国選弁護人としたら、断るしかないようです。
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テーマ:本日のニュースより - ジャンル:政治・経済
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