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2008.02.29 Fri
1年目の試用期間中「指導力不足」で免職教員の処分取り消しー京都地裁
引用
出典:「指導力不足」で分限免職の元小学校教諭勝訴 京都地裁ー2008年02月28日朝日新聞
採用から1年間の教員試用期間中に「指導力不足」などを理由に、京都市教委から分限免職処分を受けた京都市の元小学校教諭の男性(34)が、市に処分取り消しを求めた訴訟の判決が28日、京都地裁であった。中村隆次裁判長は「教員の適格性が欠如しているとは言えず、違法だ」とし、処分取り消しを命じた。試用期間の教諭への分限免職処分取り消しは異例という。

 元教諭は04年4月に採用され、京都市立小学校で5年生の学級担任などをしたが、市教委は翌年2月に分限免職処分にした。市側は担任の自覚、責任感の欠如▽学習面、生徒指導面での指導力不足▽指導や助言を理解し改善する能力や意欲の欠如などを挙げ、処分の正当性を主張していた。

 判決は市が処分理由に挙げた35項目を検討。「前日の飲酒により欠勤し、欠勤の連絡も不足」「授業参観の際、打ち合わせに反した授業をした」など10項目は「証拠がなく、事実とは認められない」とした。

 また、「保護者に向けた書類を紛失した」「音楽で歌詞当てクイズなど不適切な授業をした」など12項目は「事実だとしても、教員の評価に影響しない」とした。

 「テストの採点をしない」「元教諭のクラスが学級崩壊の状況になった」など残る13項目は「教員として不適切な面があった」と認定。そのうえで、試用期間中だったことに触れ、「学校の支援態勢が十分ではなく、管理職らの評価に合理性があるか疑わしい」と学校側の責任を指摘した。

以上朝日新聞より引用

教員(教育公務員)の採用は、条件付採用とされ、1年間勤務し、その間その職務を良好な成績で遂行したときに正式採用になるものとされている。そのため、「その間その職務を良好な成績で遂行」しないときは、免職事由となる。

この事案では、「その間その職務を良好な成績で遂行」しない理由として35項目が挙げられたが、
裁判所はこれを詳細に検討し、
「前日の飲酒により欠勤し、欠勤の連絡も不足」など10項目は、証拠がない
「音楽で歌詞当てクイズなど不適切な授業をした」など12項目は、事実だとしても、教員の評価に影響しない
「テストの採点をしない」など13項目は、教員として不適切な面があったが、学校の支援態勢が十分ではなく、管理職の評価に合理性があるか疑わしい
とした。

35項目のうち22項目が証拠がないとか教員の評価に影響しないとかいうのであるから、教育委員会や校長が揚げ足取りをしたり些細なことを取り上げて新規採用教員を評価していることをうかがわせる。13項目が学校の支援態勢が十分ではないというのであるから、新規採用教員を育てる職場環境がないということなのだろうか。教育現場の荒廃を感じさせる。
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テーマ:教育問題 - ジャンル:政治・経済
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