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2006.03.14 Tue
サーカーと落雷
最高裁判所平成18年3月13日 第二小法廷判決 平成17年(受)第76号 損害賠償請求事件
高等学校の生徒が課外のクラブ活動としてのサッカーの試合中に落雷により負傷した事故について引率者兼監督の教諭に落雷事故発生の危険が迫っていることを予見すべき注意義務の違反があるとされた事例


第1審・第2審と敗訴したケースが、最高裁判所に上告受理申立して、これが容れられ、逆転差し戻しになること自体がたいへん珍しいです。

最高裁の判旨のうち

「教育活動の一環として行われる学校の課外のクラブ活動においては,生徒は担当教諭の指導監督に従って行動するのであるから,
担当教諭は,できる限り生徒の安全にかかわる事故の危険性を具体的に予見し,その予見に基づいて当該事故の発生を未然に防止する措置を執り,クラブ活動中の生徒を保護すべき注意義務を負うものというべきである。」


という部分が極めて重い責任を学校と教師に負わせています。

1、学校が行う教育活動においては、生徒・児童の安全が絶対に確保されなければならないという思想
2、生徒・児童は、教師の指導監督の下にあるのだから、自分だけでは危険回避措置をとれないのであり、教師こそが安全について全身全霊を尽くすべきであるという思想
に基づいた判断のように思われます。

児童生徒の安全を脅かすさまざまな脅威が現実化している時代環境に即応した考えだといえるのでないでしょうか。

この基本的な考え方によるならば、
遠雷であれ、野外で生徒を活動させている教師としては、その時点で具体的危険性を調査検討し、それに応じた具体的危険回避をすべきだということになるでしょう。

差し戻し審での審理では、担当教師の危険回避義務違反が認定されることになるでしょうし、
学校側は早期に和解解決に応ずることが望ましいでしょうね。
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